高浜作蔵先生の「三週間将棋独習指南」
1か月かけずに3週間でというところがいいですねー、現在の本やブログも「すぐ勝てる」とか「5分で理解」 など
タイトルのつけ方が重要!
明治31年の古い本で著作権切れ公開されています。
原文を読みたい方は → http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/992565
本を開いて最初に書かれていることは
駒の動き方や上手に教わるときの礼儀
今の本と変わらなくて書いてることもわかる、
読むのはもっと難しいかと思っていたので意外でした。
同じ読みで今とは違う漢字が使われたり戸惑うのでここでは
びわのたねが漢字をひらがなに直したり、言い換えたりしています。
練習は駒落ちから始まります
総じて駒落ちはいかほど上手なりといえども
駒組を整頓せざる内に敏捷に落し駒のなき方に付込み
飛車、角の筋道を利かせて隙なく突進する時は
必勝を得る事袋中の鼠を取るに同じ
かくのごとく能く謀略をせよ
この局上手方もっともよく防げり
手段くわしからざれば破り難し
5七角如何にも、よき手なり角筋能く通れり、
下手▲9五歩のとき△3五歩狡猾なる法なり、▲同角と取らせ
△3三金と上がるは2四の防ぎを含めり、
5三角の逃げ素早し
1筋をにわかに攻めずして▲2四歩は至極妙なり、
始めに寛き(ひろき?ゆるき?)は後に迫るの謂いか
8五歩と取らせ1四歩の突き妙といふべし
敵も(上手)3五歩と防げり
そのとき1八飛とめぐりたる手は大いに良し
2四銀のとき1三金(成香?)引く手は心得なり
また指し方の変化を記し初心者の会得し安からんことを示す。