白石城近くの武家屋敷を見学
白石の歴史に将棋の駒を見つけた
いつもはとんぼ返りで仙台空港から戻るびわのたねですが、
今回は土曜日が勉強会で、日曜日に対局がなかったのです。
まだ行ったことのなかった白石城や城下町など、
この町の歴史を知る展示を見て一日歩き回りました。
かやぶき屋根の昔の造りのまま、保存されていて、
観光客に公開されている武家屋敷に行ってみました。
建物は残っているけれど、台所のあったあたりは
かまども撤去されたのかなくて、ただの土間でした。
上がるとすぐに囲炉裏を囲んで座れる茶の間、
押し入れと床の間のある中間、納戸などがありました。
家具などは残らなかったのか、殆ど展示されていなくて
すこし殺風景な家だったのですが、茶の間の隅に
台帳を置いてある小さい机がありました。
なんとなしに台帳を開いてみると、中身は各大名の家紋や
旗指物を色付きの絵に描いてあるアルバムでした。
片倉家から始まって色々な家臣たちが家ごとに作って
一族でも分家したのか少しずつ異なるデザインにしたりと、
家紋や旗印などを見ていて飽きないなと思いました。
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そこで見つけたのが将棋の駒をデザインした指物でした!
黒塗りの五角形で駒っぽい形のものもありましたが、
この画像のものは駒の種類まで書いてあります。
「竜王」ともう一方は「香車」でしょうか?
それとも表裏の絵で「飛車」と書いてあるのかな。
指物とは鎧の背中に挿したり、従者に持たせたりして空に掲げ、
敵味方にどこの誰かわかるようにした目印です。
戦ったり、出世したりする将棋駒
この台帳にはありませんでしたが、ネットで調べると
家紋にも将棋の駒が図案化されたものがいくつもありますね。
着物販売とお手入れ(悉皆)のお店のページに載っていました。
minagi.p-kit.com
やはり戦うことが仕事の武士の家には武運や出世を願って
将棋の駒を家紋に取り入れることがあったのですね。
竜王とか王将の駒が家紋なんて、とてもかっこいいです。
武家屋敷で見つけた将棋駒の指物の主は日野という家で、
名前まで記録に残っているのがすごいなと思いました。