将棋の攻めは飛角銀桂、という格言があるにもかかわらず
飛角銀までしかつかえていないびわのたねです。
いつも棒銀ばかり目指しているから先に角交換や飛車成を
目指してしまって桂馬の動きがおろそかになっているんですね。
今回、桂馬が良く動いてると思った棋譜を並べてみたいと
用意しました。
棋譜ぺったんのサーバーが使えなくなっているようなので
郷田先生の居飛車急戦の棋譜そのまま貼ります、
今回のツイキャス配信内容のメインはこの棋譜並べです。
平成5年6月15日 関西将棋会館で対局の
第52期順位戦 C級1組
開始日時:2016/08/11 17:41:29
終了日時:2016/08/11 20:48:55
先手:坪内七段
後手:郷田王位
*郷田真隆八段の「実戦の振り飛車破り」より p110
*先手 三間飛車坪内七段 対
*後手 居飛車7三桂早仕掛け郷田真隆王位
*4筋の位をめぐる攻防
▲7六歩 △8四歩 ▲7八飛 △8五歩 ▲7七角 △3四歩
▲6六歩 △6二銀 ▲6八銀 △4二玉 ▲4八玉 △3二玉
▲3八玉 △5四歩 ▲5六歩 △5二金右 ▲5八金左 △1四歩
▲1六歩
*順位戦はあらかじめ先後が決まっているので
*先手三間飛車を得意としている坪内七段の三間飛車を予想し、研究もして対局に臨んだ。p110
△7四歩
*三間飛車に対しては居飛車穴熊が有力な作戦だ。
*しかし当時の郷田先生は振り飛車に対して急戦を主体に研究していた。
▲2八玉 △4二銀 ▲3八銀 △5三銀左
*急戦定跡にでたのは予定の行動だった。
▲5七銀
*ここでは▲4六歩が一般的だ。
*左銀を5七へ上がることができるのが三間飛車の最大の魅力である。
*自然に右方向へ駒を進めることができるからだ。
*p112
△6四歩 ▲6八飛 △7三桂 ▲4六銀 △4四歩
*ここで△6五歩と仕掛けることもあるが
*振り飛車の対応によっては居飛車良しにならない。
▲6九飛 △4三金 ▲5七銀
*▲5七銀と戻って、次に▲4六歩と突かれると振り飛車側だけに有利な手が生じる。p114
△4五歩
*居飛車側からすればこの一手
*急戦形から持久戦形に移行する場合、駒組負けしないように指す必要がある。
▲4六歩
*本譜は△4五歩を突かせて指すのが坪内七段の作戦だった。
△同 歩 ▲同 銀 △6三銀 ▲4五歩
*これで本局の骨格が決まった。
*他には▲4七金 △3三桂 ▲3六歩 △4五歩 ▲3七銀引 △5二金 ▲2六歩のようにあくまで軽く指すてもあった。p115
△3三桂
*桂を跳ねて位に目標を定める
▲6七飛 △2一玉 ▲4七飛 △3二金
*△2一玉、△3二金で決戦に備えた。
▲2六歩 △9四歩 ▲9六歩 △8一飛 ▲3六歩 △4五桂
▲2五歩 △4四歩 ▲6七飛 △5五歩
*いいタイミングでの突き出し
▲4七金 △5六歩 ▲同 金 △4二銀 ▲2七飛 △3三銀
▲5五歩 △3一角 ▲5九角 △8六歩 ▲同 歩 △6五歩
▲1五歩 △同 歩 ▲1三歩 △同 香 ▲6五歩 △5七歩
*飛車の横利きを消す
▲4五銀
*質駒の桂を取る
△8六角 ▲同 角 △同 飛 ▲5四銀 △同 銀 ▲同 歩
△5八歩成
*急所の攻め。
*▲同金と取るのは△8九飛成が先手だ。p118
*△8九飛成で桂を取ると△1六桂と逆襲する手もあって後手優勢になる。
▲5五桂 △4九と ▲4三桂成 △3九銀 ▲3七玉 △4三金
▲4一角 △8七飛成 ▲2六玉 △2七龍 ▲投了
*ここで投了。以下▲同玉は△2八飛
*また▲同銀は△1四桂と王手して玉がどこへ逃げても即詰みになる。
まで90手で後手の勝ち
変化:91手
▲同 玉 △2八飛
まで92手で中断
変化:91手
▲同 銀 △1四桂
まで92手で中断
変化:39手
▲4七金 △3三桂 ▲3六歩 △4五歩 ▲3七銀引 △5二金
▲2六歩
*こうなれば「位」対「堅さ」の勝負でゆっくりした戦いになる。p115
まで45手で中断
変化:30手
△6五歩 ▲5五歩 △同 歩 ▲6五歩 △5四銀
*これなら居飛車良しだが
まで34手で中断
変化:31手
▲同 歩 △7七角成 ▲同 桂 △8六歩 ▲6四歩 △8七歩成
▲8三歩 △7七と ▲8二歩成 △6八と ▲同 金
*次に7二とがあり居飛車が不利。p113
まで41手で中断
変化:38手
△同 飛 ▲6三歩成 △7七と ▲5二と
*これも居飛車不利
まで41手で中断
変化:25手
▲4六歩 △6四歩 ▲4七金 △7三桂 ▲8八飛
*△7三桂で飛車をまわるというのは振り飛車の棋譜を見ていると結構出てくる。(びわ)
△5五歩 ▲同 歩 △6五歩 ▲同 歩 △同 桂 ▲6六角
△6四銀 ▲5六金
*定跡になっている手順である。
まで37手で中断