詰ませるまであと一息
▲3八金の王手は歩で取って防ぐ
詰まされる側が正解以外の手順ならどうして最善でないと
早く詰まされてしまうかをここまで考えてきました。
この問題を初めて見たその時『幸せの詰将棋』という81道場の検討室で
他の多くの人と一緒に解いていました。
みんなに合わせる時間の都合もあるので解答をわかる人から教えてもらって
ここから3手、自力で考えるようにしました。
正解の手順
▲4九金 △同と ▲5六角 △3九玉 ▲2八銀 △同玉
▲3八金 △同歩成 ▲4七竜 △3七と ▲3八竜
歩が移動すると角の利きが通ってきて▲4七竜と開き王手にできます。
開き王手にしつつ、6七竜の守りの利きをさえぎっています。
2六竜と開き王手にするのかと思っていました、でも詰ませられません。
「移動合いを使います」とヒントをもらったのですが
私は何か駒を打って合駒すると思っていました、しかし答えは△3七と。
移動合の△3七と駒を打つ合駒はどう違うのかとを質問してみると
「駒を取る手になると最後に余ってしまうので移動合が答えです」
出題から解答発表まで15分ぐらい、当時のびわのたねは
結局最初から最後までどうしてこうなるのかよくわかりませんでした。
それから1年以上たって時間もたっぷりつかって考えると、
正解手順以外の手は早詰みになったり、
同じように見える詰ませ方で駒が余らないようにするために
移動合で詰みが正解とされるのだということがわかりました。
2八は合駒が利かない |
△3七とじゃなくて合駒を打つと
▲3八竜で詰みですが、このとき駒台に歩が1枚余っています。王手をするのにそこに相手の駒があれば取ってしまいます、
だから正解は3八のと金で移動合をする△3七とだったのです。
▲4七竜に合駒をせずに玉を逃げると
△2九玉、△1八玉、どちらに逃げても▲3八竜です。11手詰でした
これでどう応じても詰みだという事がびわのたねにもわかりました。今までこの問題がどうして詰むのかわからないままにしていましたが
考え直すきっかけと途中で間違い訂正してくださった
日下さんのおかげです、コメントありがとうございます。
何回もに分けて記事に書く間とても勉強になりました。